古紙ってなに?
古紙とは何でしょう?古紙とは1度使われた紙で再生(リサイクル)できる紙のことです。古紙は、わたしたちの家庭、学校、会社、お店だけでなく、印刷工場、段ボール工場、新聞社など紙を使って仕事をしているところからも多く出ます。
私たちの身の回りにあるさまざまな紙、例えば、雑誌、新聞紙、段ボール箱、トイレットペーパーなどは、古紙が生まれかわった製品です。
しかし、古紙は回収をしなければ、資源として使われることもなく、ただのゴミになってしまいます。
最近では、多くの人が環境やゴミの問題に対する関心が高くなり、古紙の回収に積極的に参加する人が増えています。
地球環境をよりよくするため、積極的に古紙を出しましょう!
古紙回収が増えると起きる
3つの良いこと
ゴミが減る
1960年代は燃えるゴミの中に紙ゴミが半分近く入っていました。
ゴミ処理工場では紙ゴミがいっぱいになり、この紙ゴミを減らすことが大切な問題でした。そこで、自治体、家庭、会社などが協力し、紙リサイクルを進めてきました。今では、古紙がきちんと回収され、ゴミを減らすことに大きく役立っています。
資源が増える
古紙を回収することで資源(原料)として生まれ変わります。
古紙は紙をつくる工場でパルプというものにし、それを材料にしてさまざまな古紙を利用した製品がつくられます。
エネルギーを使う量が
少なくなる
古紙を使うと木から紙をつくる場合に比べ、作業が少なくなるため使われる全エネルギー量は少なくなります。
平安時代からつづく
リサイクルの歴史
紙リサイクルの歴史は長く、1000年も前の平安時代からはじまりました。
貴族が仕事で使った紙を捨てる前にリサイクルしたことが始まりといわれています。
また江戸時代には、使い終わった紙「古紙」を集める仕事がありました。
日本人は昔から紙のリサイクルを行って来たのです。
しかし1960年代から生活が豊かになると、大量の紙がつくられ、使われた紙はゴミとして捨てられるようになりました。この時代から、紙のリサイクルが改めて叫ばれはじめ、現在のリサイクルのしくみができあがりました。
今ではゴミを減らすこと、リサイクルを進めることの意識が高くなり、古紙の回収・利用が進められています。